月曜日はウンジャラゲの意味と元ネタは?志村けんと原曲の歴史を解剖
週の始まりにふと口ずさみたくなるコミカルなフレーズ「月曜日はウンジャラゲ」。どこか間の抜けた心地よい語感と陽気なリズムは、昭和から平成、そして令和の現在に至るまで幅広い世代の記憶に深く刻まれています。
多くの人にとってはバラエティ番組『志村けんのだいじょうぶだぁ』のエンディングやコントでの歌唱がおなじみですが、実はこの曲には半世紀以上前に作られた原曲が存在します。作詞・作曲を手掛けた昭和歌謡界の巨匠たちの意図や、ナンセンスなオノマトペに隠された音楽的ギミックなど、知られざる名曲の背景を徹底的に紐解きます。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:原曲は1969年(昭和44年)に発表されたハナ肇とクレージーキャッツのシングル曲であり、作詞・藤田敏雄、作曲・宮川泰という黄金コンビが手掛けた。
- 要点2:歌詞の元ネタはスイス民謡やロシア民謡の「曜日を数える歌」。月曜日から日曜日まで独特のリズムと言葉遊びで展開される。
- 要点3:1980年代後半に志村けんがカバーし、独自のコミカルな振り付けを加えて再ブレイク。憂鬱な月曜日を笑いで吹き飛ばすカタルシスソングとして定着した。
【楽曲の正体】「月曜日はウンジャラゲ」の誕生秘話と元ネタの真相
「月曜日はウンジャラゲ」という強烈なインパクトを残すフレーズは、1969年(昭和44年)7月10日にリリースされたハナ肇とクレージーキャッツの19枚目のシングル曲に端を発します。メインボーカルを務めたのは昭和を代表するスーパースター・植木等でした。
作詞を担当した藤田敏雄氏と作曲を担当した巨匠・宮川泰氏は、欧州の伝統的な民謡に見られる「曜日数え歌」の構造に着想を得てこの楽曲を構築しました。例えば、ロシア民謡『一週間』のように月曜日から日曜日までの日課を歌い継ぐ様式を、徹底したナンセンスギャグへと昇華させたパロディ作品です。
当時の音楽関係者の回顧録や制作資料によると、宮川泰氏はジャズやポップスの洗練されたスウィング感をベースに置きつつ、「思わず脱力して踊りだしたくなるリズム」を徹底的に追求したとされています。単なるおふざけソングではなく、緻密に計算されたブラスセクションと植木等の圧倒的な歌唱力が融合した、極めて音楽的完成度の高い楽曲として世に送り出されました。
【曜日ごとの歌詞一覧】火曜日はハンジャラゲ?気になる続きを完全整理
「月曜日はウンジャラゲ、火曜日はハンジャラゲ」と続くフレーズですが、水曜日以降の展開を正確に覚えている人は意外と少ないのではないでしょうか。1週間の移り変わりを独特の擬音で表現した歌詞の構造は、週末に向けてテンションが一気に高まる見事なグラデーションを描いています。
| 曜日 | 歌詞のフレーズ | 表現されている情景・ニュアンス | 振り付け・演出の特徴 |
|---|---|---|---|
| 月曜日 | ウンジャラゲ | 週の始まりの気だるさ、脱力感 | 腰を低く落とし、首を傾げる独特の動き |
| 火曜日 | ハンジャラゲ | 月曜のリズムを引き継ぎつつギアが入る様子 | 左右交互に手を振るリズミカルなステップ |
| 水曜日 | スイスイスイ | 週の折り返しを軽快に泳ぎ抜ける爽快感 | 水泳のクロールや平泳ぎを模した手振り |
| 木曜日 | モーリモリ | 週末を前に活力がみなぎるスタミナ感 | 両腕で力こぶを作りマッスルポーズ |
| 金曜日 | キンキラキン | 花金(華金)の夜を迎える華やかさ | 指先をパッパと広げて輝きをアピール |
| 土曜日 | ギンギラギン | 休日の興奮とエネルギーの爆発 | 身体全体を大きく使ったダイナミックな跳躍 |
| 日曜日 | ランラ ランラ ランラン | 解放感あふれる休日の喜びと団らん | 全員で行進するように笑顔でステップ |
このように、月曜・火曜の掴みどころのない脱力フレーズから始まり、水曜の「スイスイ」、木曜の「モリモリ」、そして週末の「キンキラキン」「ギンギラギン」へと熱量が加速していく構成は、週のリズムを巧みに捉えた構成美を持っています。
クレージーキャッツから志村けんへ|昭和・平成の笑いを繋いだ名アレンジ
原曲の発表から約19年後の1988年(昭和63年)11月、フジテレビ系列の伝説的バラエティ番組『志村けんのだいじょうぶだぁ』のテーマソングとしてシングルリリースされたことで、この楽曲は再び爆発的なブームを巻き起こしました。
歌唱を担当したのは、志村けんをはじめ、田代まさし、桑野信義、石野陽子(現・いしのようこ)、松本典子ら番組のレギュラー陣。原曲のジャズスウィングを踏襲しつつ、シンセサイザーと打ち込みを取り入れたダンサブルな80年代ポップスサウンドへと大胆にリアレンジされました。
特筆すべきは、志村けんが考案した独自の振り付けです。白塗り殿様や変なおじさんといったキャラクターのエッセンスを散りばめた脱力系のダンスは、当時のお茶の間を席巻しました。学校の休み時間や給食の時間に子どもたちが一斉に真似をする社会現象となり、平成初期のポップカルチャーを象徴するナンバーとして世代を超えて受け継がれたのです。
一般に知られていない盲点とネットの誤解
インターネット上の掲示板やSNSでは、「ウンジャラゲという言葉にはアフリカの言語や古語で秘密の意味があるのではないか?」という都市伝説がしばしば囁かれます。しかし、作詞者の意図を辿ると、これらは完全なナンセンス・ワード(純粋な無意味の言葉遊び)であることが分かります。
クレージーキャッツの代名詞である『スーダラ節』の「スイスイスーダララッタ」や『ドント節』の「ドントマイナ」と同様に、特定の辞書的な意味を持たないからこそ、聴く人が自由に感情を投影できる余白が生まれます。「月曜日はウンジャラゲ」の語感そのものが持つ、肩の力がふっと抜けるようなユーモアこそが、この楽曲の本質なのです。
【社会心理学で読み解く】なぜ月曜日の憂鬱は「ウンジャラゲ」で晴れるのか?
月曜日は多くの勤労者や学生にとって、休日モードから日常モードへ切り替わるストレスフルなタイミングです。産業医学や心理学の分野では「ブルーマンデー症候群」として知られ、集中力の低下や精神的な重圧を感じやすい曜日とされています。
この重苦しい空気を打ち破る手段として、「ウンジャラゲ」という無意味なフレーズが持つ心理的効果は極めて大きいと言えます。論理や義務感で凝り固まった思考に、突拍子もないナンセンスな笑いを差し挟むことで、緊張の糸を意図的に緩める「心理的ディスラプション(認知的中断)」が起こるためです。
【プロの結論】ブルーマンデー症候群を突破する脱力型カタルシス
真面目に「さあ今週も頑張らなければ」と気負いすぎると、かえってメンタルヘルスの負荷は高まります。そんな時こそ、「月曜日はウンジャラゲ」と口に出して笑い飛ばす姿勢が、健全な心の防衛機制として機能します。
完璧主義に陥りやすい現代のビジネスパーソンにとっても、この脱力感と適度なユーモアを取り入れることは、過度なプレッシャーから心身を守るための実践的な知恵と言えるでしょう。
【月曜日はウンジャラゲ】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:原曲のハナ肇とクレージーキャッツ版と、志村けん版の違いは何ですか?
A1:原曲(1969年)は宮川泰氏による生演奏のブラスバンドが際立つビッグバンド・ジャズスタイルで、植木等さんの伸びやかなボーカルが特徴です。一方の志村けん版(1988年)は、80年代後期のデジタルシンセポップ調にアレンジされ、番組キャスト陣の掛け合いと視覚的なダンスパフォーマンスに特化しています。
Q2:「ウンジャラゲ」の歌詞はどこまで続くのですか?
A2:1番は「月曜日(ウンジャラゲ)」から「日曜日(ランラ ランラ ランラン)」まで歌われ、その後「サノヨイヨイ」「ツイツイツイ」といった陽気な合いの手を経て、再び「ウンジャラゲ」のリフレインへと展開していきます。
Q3:現在でも音楽配信サービスや動画で聴くことはできますか?
A3:はい。主要な定額制音楽ストリーミングサービス(Spotify、Apple Musicなど)や公式YouTubeチャンネル等で、クレージーキャッツの原曲バージョンおよび志村けんさんらのカバーバージョンの双方を視聴・試聴することが可能です。
まとめ:世代を超えて愛され続けるコミックソングの普遍的価値
昭和40年代の高度経済成長期に生まれた『ウンジャラゲ』は、バブル期の平成バラエティを通じて再評価され、今なお日本人の心を和ませる国民的コミックソングとして親しまれています。
週始めの憂鬱な気分を吹き飛ばしたいときは、ぜひ歌詞のリズムに合わせて口ずさんでみてください。植木等や志村けんという希代のエンターテイナーたちが残したユーモアの神髄が、日常の重圧を軽やかにほぐしてくれるはずです。 (出典: 月曜日 は ウンジャラゲ(Yahoo!ニュース))